塩沢織雛人形と塩沢織鯉のぼり同時展示
2023/02/25
去る2月18日(土)に晩冬のイベント「雪譜まつり」がふれあい広場をメイン会場に開催されました。
そして、その日から4月3日(月)まで牧之通りの初春の恒例イベント「ひな雪見かざり」が牧之通りの各家々でスタートしました。
当館では、久月人形学院の4人の教授が塩沢4大織物(越後上布・塩沢紬・本塩沢・夏塩沢)を使って制作した世界初の『吉野雛七段十五人飾り』を展示しました。
そして、26日(日)からは、新潟県立塩沢商工高等学校の生徒が塩沢4大織物を使って制作した日本初の『塩沢織鯉のぼり/愛称:つむぎちゃん(お客様命名)』を雛人形の隣に飾りました。
雛人形と鯉のぼりを同時に見れる絶好のチャンスは3月25日(日)までです。
是非伝統織物のトップブランド塩沢織の節句人形をご覧になりホッコリしてください
塩沢4大織物を使って制作した『吉野雛七段十五人飾り』は、1段目のお雛様とお内裏様が越後上布、2段目の3人官女が本塩沢、4段目の左大臣と右大臣が塩沢紬、5段目の仕丁が夏塩沢、そして3段目の5人囃の場合は、向かって左の火炎太鼓と右から2番目の縦笛が越後上布、左から2番目の小太鼓が塩沢紬、真ん中の篳篥が夏塩沢、一番右端の横笛が本塩沢です。
この話には落ちがあります。
お内裏様は当館の南雲館長の制作です。
なんとなく顔が似ています?
塩沢4大織物を使って制作した『塩沢織鯉のぼり/愛称:つむぎちゃん(お客様命名)』」は、一番上の吹き流しが夏塩沢、2番目の真鯉が本塩沢、3番目の緋鯉が塩沢紬、4番目の青鯉と5番目の緑鯉が越後上布です。
これには製作者高校生の思いがさりげない所に表現されています。真鯉(父親)の遺伝子をもらって、子供の青鯉と緑鯉の鱗には黒の鱗も混じっています。
その他に緋鯉(母親)の遺伝子、兄弟の遺伝子もそこかしこに表現されています。
そんな高校生の思いも感じながらご覧頂ければ嬉しいです。