去る5月13日(火)・23日(金)・30(金)のSNSで紹介 した愛媛県で4月30日(水)に生まれの白繭と黄金繭は、当館で6月17(火)朝から羽化を始めました。
2025/06/18
去る5月13日(火)・23日(金)・30(金)のSNSで紹介
した愛媛県で4月30日(水)に生まれの白繭と黄金繭は、当館で6月17(火)朝から羽化を始めました。
4回脱皮した熟蚕(4齢)の幼虫は5月27日(火)から約1500mの絹糸を吐いて繭玉を作ってその中で5回目の脱皮をして蛹になりました。
蛹は、3週間ほどすると繭玉の中で羽化して成虫「蛾」になり、18日(水)から羽化を始めました。繭玉の中で羽化した蛾は、口からタンパク質分解酵素を吐いて繭玉に穴を開けて(繊維を切断して)出てきます。
私たちは羽化する(繊維が切断される)前の繭玉から絹糸を採って塩沢織の原料にします。そんなことから私たちは、蚕を牛や馬と同様に「家畜」と位置付けて、数える単位は、「匹」ではなく「頭」を使い、1頭2頭と数えます。「家蚕」です。また、敬意を表して「ボコ様・お蚕様・お糸様」などと「様」を付けて呼びます。
孵化した成虫蛾はすぐに交尾をして、雌は産卵に備えます。雄は死滅して土に還り、生まれてくる子供の餌となる桑の木の肥料になります。
蚕は、営巣⇒蛹化⇒羽化⇒交尾⇒産卵と続きます。その様子をシリーズとして逐次お知らせしますので是非ご覧ください。また、是非ボコ様に会いに当館に来てください。