新緑のつむぎ農園と同時の蚕の飼育を開始!
2022/04/30
4月2日(土)に残雪の『つむぎ農園』を紹介しました!
現在の『つむぎ農園』は塩沢の絹織物(塩沢紬・夏塩沢・本塩沢)の」原料「絹糸」を作る桑の葉が芽吹き始めました!
時を同じくして、館内で蚕の飼育を始めました!
この時期の蚕は春蚕(はるご)と呼びます。青々と茂った桑の葉を食べて成長する春蚕は等級Aの良質な繭を作ります。当時は等級Bの夏蚕や等級Cの秋蚕と比べて高く取引されました。
卵から孵化した蚕の幼虫はすぐに桑の葉を食べ続け4回の脱皮を繰り返して7cmほどの大きさにまで成長します。すると口から1500メートルもの糸を吐いて繭玉を作り、その中でさらに5回目の脱皮をし、蛹になります。蛹が1週間ほどで成虫「蛾」になって繭玉を溶かし穴をあけ、出てきます。そして蛾はすぐに交尾をして産卵します。産卵を終えた親は土に還り生まれてくる子供の餌となる桑の栄養分になります。
当館では蚕の完全変態「卵→幼虫→蛹(繭玉)→成虫」が観察できます!