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塩沢織とは?

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苧麻・桑・蚕其の他

苧麻

苧麻(ちょま:イラクサ科の多年生植物)の茎の靭皮繊維(外皮の下にある柔らかい内皮)を細く裂いて1本1本つなぎ合わせて糸にする。
薄くて上質の布を織り上げるには細く裂いた上質の糸が必要であるが、糸が細くなればなるほど全ての工程(撚糸・手括り・染色・糊付・整経・製織など)が難しくなる。
相反する伝統技術(極細の製糸=苧績み技術と精密精緻な染織技術)の結晶が越後上布だ。

江戸時代では20万から30万反の生産が記録されているが、現在では80反程度の生産となってしまった。
これが幻の織物と言われる所以である。

クワ科の落葉植物で特に山桑の葉は、蚕の餌として古来より重要な畑作物で、戦前まではここ塩沢ではもとより越後全域、隣の上州・信州・武州においては桑畑が多く存在していた。孵化したばかりの蚕(1齢/毛蚕)はすぐに桑の葉を食べ始め、熟蚕(5齢)になると食欲旺盛となり桑の葉を食べる音は雨音にも似て夜中ではかなり喧しい。

果樹は、指物や杖などにも利用され正倉院には、桑製の琵琶が保存されている。果樹(桑の実)は、マルベリー・どどめなどと呼ばれ甘酸っぱく美味しく果実酒(桑酒)やジャムとして利用している。
桑の葉は、利尿作用・血圧降下作用・血糖降下作用・解熱作用などがあるとして、桑茶として飲まれていたり、天ぷらにして食べられている。

(蚕蛾/Silkworm・silkmoth)

5,000年前に中国北部で原種のクワコを人工的に改良して、自然回帰能力を失い家畜化された完全変態の昆虫。その為に1匹2匹ではなく1頭2頭と数える。孵化したての幼虫(毛蚕/1齢)は、すぐに桑の葉だけを餌として食べ始め、数回の脱皮を繰り返して熟蚕(5齢)になると、絹糸腺で作られた絹繊維(フィブブロイン・セリシン)を約1,500mから1,800m吐糸口から吐いて繭を作り、その中で最後の脱皮を終えて蛹になる。蛹は繭の中で羽化して成虫(蛾)になり、蛾尿と言うたんぱく質分解酵素を出して繭を破って外に出てくる。破って外に出てくる前の蛹の状態の時に乾燥させて死滅させる。この乾燥した繭から生糸(合糸した絹糸)を作り、羽化した繭から絹綿を作り真綿糸を紡ぐ。また、繭は工芸品や化粧品などにも活用される。羽化した成虫(蛾)には口がなく餌をとる事はなく、交尾の後に約500粒の卵を産んで死んでしまう。蛹は貴重なタンパク源として蛹粉・佃煮・素揚げとして活用する。昔から貴重な蚕は蚕様(ボコサマ)として崇めた。

地方によって、糸虫・御白様・桑子・姫子・真虫などとも呼ぶ。

営業案内
〒949-6408
南魚沼市塩沢1227番地14
TEL
025-782-4888
FAX
025-782-1148
営業時間
9:00~17:00
休館日
年末年始(改装・燻蒸)
見学料
1階 展示販売場 無料/小物づくり 実費
2階 織工房・資料室 大人400円(税込)
小児200円(税込)
機織り体験
1,000円(税込)より
物作り体験
1,000円(税込)より

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